寶の道の扉をひらく前に、
大切にしていただけたらと思うことがあります。
ここにある言葉には、
一つの決められた答えが
あるわけではありません。
同じ言葉に触れても、
感じることや、
心に浮かぶことは、
一人ひとり違います。
心があたたかくなることもあれば、
なぜか少し引っかかったり、
すぐには意味が分からなかったりすることもあるかもしれません。
それもまた、
その時のあなたの心が
受け取ったものです。
急いで答えを見つけたり、
無理に意味を決めたりしなくても
大丈夫です。
まだ分からないこと。
心が揺れていること。
どちらとも言い切れないこと。
そんな心の移りゆく途中にも、
大切な時間があります。
日本には、
そのような “あいだ” を表す
**「間(あわい)」**という大和言葉があります。
まだどちらとも言い切れない、
心が移りゆく途中の時間です。
その時には分からなかった言葉が、
時を経て、
ふと心へ届くこともあるでしょう。
どうぞ、
ここにある言葉を
誰かの答えとしてではなく、
あなた自身の感性や良心、
心の奥にある聲(声)に触れる
小さな入口として
受け取ってみてください。
この道の主役は、
桃舟でも、
ここに登場する存在たちでもありません。
言葉に出会い、
感じ、考え、
自分の心を見つめてゆく、
あなた自身です。
あなたの答えは、
誰かが決めるものではなく、
あなたの中で
少しずつ育ってゆくもの。
どうぞ、
あなたの歩幅で、
あなたらしく。
扉の向こうで出会う
書や言葉との時間を
楽しんでいただけたらと思います。
🍑 桃舟 🍑